自分たちを信じた結果の勝利。1部復帰へ!!

ホイッスルがなった瞬間、ピッチに雪崩れ込んだ。
ホイッスルがなった瞬間、ピッチに雪崩れ込んだ。

 

試合終了のホイッスルと共にベンチの選手たちはピッチへ雪崩れこみ、抱き合い喜びを爆発させた。
マルバを語る上で必ずと言っていいほど枕詞につけられる『名門』という文字。2009年のシーズンを最後に1部の舞台から姿を消していた。その7年の間の長い2部での戦いに終止符を打ち、ようやく1部の舞台に復帰する。
しかし、その2部での長い戦いは悲観するものではなく前向きな時間であったことを浅野監督が明かしてくれた。

細かな分析と共に彼らしい冗談を織り交ぜたインタビューをお届けします。

 

試合の間のほとんどをテクニカルエリアの最前線で過ごした。
試合の間のほとんどをテクニカルエリアの最前線で過ごした。

 

『時間が長い。3時間くらいに感じました(笑)』


-今日の試合を振り返ってください。
「苦しかったですね。めちゃくちゃ(苦笑)。勝つのって大変ですね。時間が長い。3時間くらいに感じました()。」

-前半に先制されましたが30秒程度で同点にしてそのまま追加点を取って2-1で折り返しました。後半に向けてはどのように修正しましたか?
「そこがすごい難しかった。引き分けでも(FCmmは引き分けでも残留が決定)っていうのがあるからそればかりが気になっちゃって・・・。まずは自分たちがやってきたことをやる。向こうはセットが2つあって後ろで(マークを)拾うセットと拾わないセットというか拾えないのかな?拾えない時は縦につけて反対側から入るってことを注意しました。間をどこから取るのかっていうのを修正して上手く逃げられたので。あとはゴリゴリしたピヴォがいるセットとスピードのあるセットと分かれていたのでそれをどっちのセットにあてようかっていうのがうまくいって。実は最初はセットをなしでやろうと思っていて色々やりくりしたんですけど、なんか良い感じじゃなくて。この2部でも(開幕から)2試合負けたんですけどそこから9連勝して。その9連勝も最後にやったセットで若手のセットとか作って。8番の山崎とか14番岡田とか16番鈴木とか、そのへんは全員マルバのスクール生なんです。サッカーも上手いし、そういうセットとしっかりフットサルをできるセットと分けてやっていたんですけど、最近ちょっとできていなくて。それに戻してみたら上手くいったんでこのままいこうかなと思ったんですけど、相手も崩してセットをあててきたんですね。そこをどうしようかなと思って。セットを変えすぎてこっちのモチベーションが変になっても嫌だし、だから選手たちにはこういう理由でこうだからこうしてほしいと伝えて。だけど最終的には「どのセットでもやることは変わらないから、あんまり難しいことは考えずにやるか!」ってなってそれも上手くいったのが良かったかなって。そんな感じですね。」


『勝つにしろ負けるにしろそれをやっていこうと決めていた』


-最後は取って取られての展開でしたが試合の締め方というのは?
「本当は取られたくないんですけど取られちゃうんですよね。相手は点数を取るしかないから前からガンガン来るじゃないですか。だから他の選手を入れて前でおさめようかなとか考えたんですけど、いつもとセットが変わっちゃったからうまくいかなくて点数を取られちゃう原因になったりしたので、最終的にはいつもやってきたセットに戻そうかとという感じになりました。」

-出浦選手がFリーグからチームに復帰をしました。この試合でもゲームメイクをしていましたが、やはりいるといないとではチームとしての完成度は違うという感覚ですか?
「動きとかもクアトロだったりコリンチャンスとか新しいことを出浦が来たことで取り入れられたので。出浦を中心にこうやっていこうというふうにしたので、勝つにしろ負けるにしろそれをやっていこうと決めていたんですよね。その部分ではあいつも頑張ったし。今日なんかすごい緊張してたみたいで。Fリーグの時以上に緊張してたみたい()。」

チームの中心としてバランスを取りながらプレーした出浦。
チームの中心としてバランスを取りながらプレーした出浦。

 

-移籍前のマルバ時代と戻ってきてからと何か変わった部分というのは?
「なんかね、昔はチームの中の1人として自分が頑張らなきゃいけないって感じだったと思うんですよ。でも今はバランスを見てみんなをまとめなきゃいけない。どっちかっていうとそういうのはあんまり得意なタイプではないじゃないですか?でもそういう中でもやっているので成長したんじゃないですかね。」


『(昇格は)もうちょっとあとでも正直良かった(笑)。でも(ベテラン組の)年齢を考えたら今しかなかった。』

-久しぶりの1部リーグ復帰となりますが、1部と2部の差というのは何か感じますか?
「あんまり変わんないかななんていうとダメですよね?()1部にいてフウガになかなか勝てなくていつも2位とか3位だったんですよ。落ちる前の年は全国に出て関東でも優勝してっていう年だったので。でも完全に個では負けていたし。なんとか頑張って勝ったんですけど、Fリーグとかフウガを相手にしたときに自分たちのフットサルが全然面白くなくて。それで色々変えていって若手を呼んだりしたら2部に落ちてしまって。それからは勉強の時というかね。だからもうちょっとあとでも良かったんですけどね。上がるのは正直()。若手が育ってきたのでさらに頑張っていきたいなって思いますね。」

-もうちょっと底上げをしてからでも良かったかなと?
「そうですね。でも出浦とかその辺の年齢を考えたら今しかなかったですからね。良かったです。」

1年を振り返ってどういったシーズンでしたか?
「成長のシーズンだったのかなと思います。」

 

長らく一緒に戦ってきたGKの石井とも笑顔で抱き合った。
長らく一緒に戦ってきたGKの石井とも笑顔で抱き合った。

8年ぶりの舞台での戦いに期待!


『勝つのって大変ですね』と冗談半分、本心半分の口調で答えたがやはり疲労した気持ちは隠しきれなかったように感じた。相手に有利な条件の中での戦いは浅野監督自身に迷いを与えた部分もあったが自分たちを信じることでそれを払拭した結果の勝利。

 

このシーズンを語る上でやはりキャプテン・出浦の存在は無視できないだろう。それまではピヴォを使った戦術がメインでミニサッカーとフットサルの中間のプレースタイルであったマルバがクアトロを駆使し相手を崩し切るプレースタイルに変貌。かつてのプレースタイルを封印してまでチームをコントロールするFIXOとしてリーダーシップを発揮しているベテランに対しての信頼度はとても高いようだ。

 

 

この7年は成長するために必要な時間であったことも浅野監督の言葉からはっきりとわかるように経験値を蓄えたmalva ibaraki fcの8年ぶりの1部での戦いはどうなるか、非常に楽しみだ。

 

 

 

 

Yuta Kawakita