『県リーグを優勝するところまでの力しかなかった。』烏天狗/IMPERIO浦和FC箱島監督インタビュー

関東フットサルリーグ参入戦

 

2016122

水海道総合体育館

第3試合 バディランツァーレ 5-3 烏天狗/IMPERIO浦和FC

 

幸か不幸か。それは誰にもわからないが9年連続の参入戦に挑戦した烏天狗/IMPERIO浦和FC。

参入戦に挑戦できるということは埼玉県リーグの王者を守り続けているということだ。これには2つの見方ができる。

 

・9年連続で優勝している強いチーム

・9年連続で関東へのチャンスを掴めていないチーム

 

これには様々な意見が出てくると思うが、参入戦は負ければ終わりの一発勝負。様々な"ちょっとの差"が大きな差となって結果として現れる。

 

烏天狗/IMPERIO浦和FCは昨年、将来的なFリーグへの参入を目指すと発表した。

日本のトップリーグへ挑戦するためにはこの参入戦を勝ち抜き、関東リーグへ主戦場を移すことは至上命題。

 

しかしこのFリーグ参入を目指すという発表のタイミングが悪く、シーズン中は非常に苦労したようだ。

 

 

クラブの代表であり、監督でもある箱島武へのインタビューで見えてきたビジョンとは?

 

『これが自分たちの限界だった』

 

 

― 今日の試合を振り返ってください。

 

「先日の全日本選手権の関東大会で神奈川県のチームが強かったのでビデオの映像とかを見てチーム全体で共有できるように対策は練りました。能力足らずというか、やられたところが映像通りにやられているので。その対応ができなかったというか。試合前にも映像で見た危ないところは全部伝えたんですけど、コーナーもキックインも全部あのパターンでやられているので・・・やっぱり難しいですね。

県レベルであればそれなりに(相手に)ミスがあったり、なんとか防げるところですけど。まあ、毎年のことなんですけど参入戦になるといつもやっているレベルよりも一つ精度が高くなります。そこを勝ち上がってきているチーム同士なのでそこに対応できなかったというのが一番の敗因じゃないかなと思います。もうチームも9年連続で上がれていないので。今年は主力の選手が半分くらい抜けちゃってなんとか県リーグを優勝するところまでの力しかなかったというところが今回のこの結果になってしまったのではないかなと。せっかくなのでランツァーレさんに関東に参入してもらえればと思います。」

 

 

 

―烏天狗/IMPERIOも参入戦を長い間経験してきていますし、ベテランの選手も多いのでやられてはいけない部分の守備はしっかり閉める、相手の嫌な部分をついた攻撃と戦い方を知っているチームだと感じています。相手もそのことを理解した上でやられてしまったと?

 

「そうですね。関東大会のリガーレ戦に(スカウティング)来ていたので選手の特徴を全部わかられていたし、逆にうちは(相手の)生の試合を見たことがなくて、映像で全部やるしかなかった。実際問題、速いといってもどのぐらい速いのか映像と生だとやっぱり違うので。10番の(町田)選手なんかも一瞬速いことは伝えていたんですけど、それがどれくらい速いのかをリアルでは見ていなかったので思ったよりも速かったというのもあります。

やっぱりそういう部分もありますし、今年のチーム自体が県リーグを勝ち上がるのでいっぱいいっぱいだったというのも実際問題ある。本当に最終節にギリギリ優勝した形になったので。僕の中では上に行けるようにというのは考えていましたけれどもトータル的に言うとこれが選手が抜けたことを含め、怪我人も含めての自分たちの限界だったのかなという感じで。向こうは選手の特徴をわかっていて、どこを抑えればいいのか理解していた。向こうのベンチからの声でも聞こえてきたし、そのあたりがしっかりできていたように思うので。そこの差っていうのもやっぱりありますよね。単純に負けた方が弱い、勝った方が強いという考えで対策をしっかりやってきたんだろうなと。」

 

 

 

『大きな修正ができないことは自分でもわかっていた』

 

―烏天狗/IMPERIOは今後Fリーグ参入を目指すという発表が昨年出されました。そこを目指す上で関東リーグへの参入は至上命題です。長い期間参入戦を戦っていますが上に上がっていくチームと上がれないチームの差というのはどういったところになると感じますか?

 

「やっぱり、技術的な問題よりも攻守の切り替えとかのメンタル的な部分が強くて。うちは比較的年を取ってきたので。若手が今年34人入ってきましたけれど、ある程度の走破力も必要になってきますし。僕も5年計画ということでお話させていただいた部分というのもその期間で今の中心の人たちが40歳近くになってしまう。今いる若手もそうですし、埼玉県内の若い選手たち、(県の)U-23の活動も活発化してきているので、そのあたりの選手たちが育ってというのもあります。もちろん関東には参入しなきゃいけないので若手の育成という部分もそうですし、補強も含めて、うちのチームだけではどうにもならないので埼玉県全体でそういった意識を持った選手、若い選手を作ろうというところから動いていければ。僕たちは資金面というよりも体育館とかカテゴリーとかの部分がまず重要になってくるので。戦力が抜けた分を補いきれなかったので埼玉県を優勝するくらいしかできなかったので。今日が終わってこれからですね。その発表をしたのがシーズンが始まってからだったので大きな修正ができないことは自分でもわかっていたのでここからですね。協力者・賛同者等いるのでこの結果を踏まえての話し合いになると思います。」

 

 

 

 

 

文頭で私が書いた“ちょっとの差”というのが今回は実際の生の試合を見てスカウティングをできていたかどうかの部分で大きな差となってしまった。映像でしか発見できない部分もあり、実際の試合でしかわからない部分もある。その差でやられてしまったと箱島監督は分析した。

 

 

 

201661日に日付が変わった時、彼自身のブログで5年以内を目標にFリーグへの参入を目指す旨の発表がなされた。

 

決して簡単な道程ではないがこの時点で既に動いていると記載されているところを見ると相当な本気度を感じる。さらにインタビュー中には埼玉県内のフットサルシーンへのメッセージともとれる言葉が飛び出したことでこのプロジェクトが一気に加速していくことが予想される。

 

敗戦後のインタビューであるにも関わらず決して下を向かずにまだ見ぬ未来を見据えるかのように前を向いていた。これが何を意味するのか。5年後に真相がわかるはずだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

Yuta Kawakita